ベストケンコー 第四章 — 痛いところをつけ!

これまでのブログで、ベストケンコーが誤解を招く宣伝を行い、日本の消費者に「安全」な薬であると思わせていながら、実際は規制されていない安全性が不明な供給元から薬を発送している、という点をお話ししました。

次に湧いてくる質問は、「それではどうやってベストケンコーを止められるのか?」でしょう。では、このような組織を運営するのに必要不可欠なものは何か、というところから考えてみましょう。まず、顧客がウェブサイトで医薬品購入をすることで利益を得るためには、多くのウェブサイトを維持しなければならず、また、銀行や決済代行サービスを利用しなければなりません。

はじめに、なぜ多くのドメイン名が維持できているのかという点を見てみましょう。ベストケンコーが広く日本の消費者に働きかけることができているのは、非常に多くのアフィリエイトマーケティングの手法によるウェブサイトが存在するからです。多くの人は、「明らかに法を犯しているウェブサイトを閉鎖するのは簡単なことだ」と考えるでしょう。しかし、不正なウェブサイトに手を貸し続けるレジストラ、「GMOインターネット」によって、これらのウェブサイトは閉鎖されないままとなっています。レジットスクリプトは、これまでにもお話ししたように、何度もGMOインターネットにドメイン名の閉鎖要請をしてきましたが、まだ協力が得られていません。現在、800件程存在するベストケンコーのウェブサイトのうち、実に約680件がGMOインターネットに登録されています。

決済サービスは、オンライン薬局ネットワークにとっての命綱です。過去、私たちがマーチャント口座を閉鎖したことによって、ベストケンコーのウェブサイト上でクレジットカード決済ができなくなりました。彼らは、「WWW.BESTKENKO.COM」というマーチャントIDを使用していました。現在も、ベストケンコーは、三井住友銀行の関東第三支店の「E Protections Pte. Ltd.」という名義で、銀行振込で支払いを受けています。この名義はいくつもの外国の第三者の外国為替受付に使用されています(例1例2例3)しかし、E Protections Pte. Ltd. が直接ベストケンコーと繋がっているかは、まだ明らかになっていません。

厚生労働省とレジットスクリプトは、何年にもわたり、ベストケンコーのドメイン名登録と支払い方法を阻止する努力を続けてきました。2015年にもベストケンコーの支払い方法を停止させる、など前進はしているものの、ベストケンコーのドメイン名と支払い方法を完全に止めるには、銀行や決済会社の理解と協力が不可欠だということは明らかです。

ベストケンコーシリーズの最後となる次回のブログでは、「見慣れた道」とし、オンライン薬局事情を見渡し、最大のオンライン薬局市場であるアメリカを狙ったオンライン薬局との驚くほどの類似点について述べていきます。